都市伝説

ドラえもん都市伝説「タレント」について

02/06/2021

ドラえもんの都市伝説の一つ「タレント」をご存知でしょうか?

全体的に暗く不気味なストーリーで1984年に公開されたと言われている「タレント」。

明確な日付まで判明されているのにも関わらず映像がない、しかし当時見たことがある人が多くいる不思議なお話。

今回はこの都市伝説について詳しく紹介していきます。

タレントのあらすじ

その回はドラえもんが、雨の日の校庭で傘を差しているのび太から「地下世界の商店街に行きたい」という旨の頼み事をされるところから始まる。
のび太の頼み事を聞き入れたドラえもんは、例のごとく四次元ポケットからひみつ道具を取り出す。
出てきたのは通常よりも大きな「通り抜けフープ」のようなひみつ道具。しかしその名前が紹介されることはなかった。

フープの中へ飛び込んだ後、ドラえもんとのび太はしばしば降下し、やっと地面に着く。
たどり着いた先は明らかに人工的な部屋、場所は地底のはず。さらにライトらしきものが見当たらないのに、その空間は明るく照らされている。
その部屋にはベレー帽を被った女の子がいた、その女の子はどちらかといえば、かわいく描かれていない。
彼女はドラえもんとのび太に封筒、インク瓶、えんぴつを渡してくる。2人がそれらを受け取ると、彼女はなんと壁の中に消えていた。

壁に消えた女の子を追って、ドラえもんとのび太も壁に飛び込む。
見事、壁を通り抜けることができたが、あの女の子はもうそこにはいなかった。
代わりにそこにいたのは、警察官のような格好をしたおじさんと、白と黄色の縞模様の学ランのような服を着ている青年。青年はなぜか泣いている。
彼らはドラえもんとのび太を見ると「君たちは撮影か?撮影ならアチラだ」と言って、床の板が木琴のように並べられている通路を案内してくれる。

その通路の先には大きな地球のミニチュアがある。
ほどなくそれはパックリと割れ、中から黒い血液のような液体が流れていた。
その様子をみたドラえもんとのび太はびっくりし、恐怖で抱き合う。

ピクシブ百科事典 タレント(ドラえもん)より引用 引用元

といった内容である。しかし女の子が登場し道具をくれるシーン、警官と青年が出るシーンなどは近年追加された内容である。
明確な情報がないため完全に私の記憶になってしまうが、当初はそれらが入ってなかった気が……

「タレント」の放送日時

1984年7月20日(金)に公開されたと言われている。

前後作などは不明。

「タレント」は本当にあった?それともデマ?

都市伝説と言われているが、明確な放送日時も判明しているしあらすじもあるし実際にあったんだ!!
なんて思われる方もいるかもしれません。

結論から言いますとそんな話は存在しません。デマです。

しかし都市伝説をデマとバッサリ切り捨ててしまってもあんまりなので、
なんでこんなお話が生まれたのか考察してみました。

なぜ「タレント」は生まれたのか?

複数のお話が混ざって生まれた

「タレント」は複数のお話が混ざり合った説が一番有力です。

序盤

その回はドラえもんが、雨の日の校庭で傘を差しているのび太から「地下世界の商店街に行きたい」という旨の頼み事をされるところから始まる。
のび太の頼み事を聞き入れたドラえもんは、例のごとく四次元ポケットからひみつ道具を取り出す。
出てきたのは通常よりも大きな「通り抜けフープ」のようなひみつ道具。しかしその名前が紹介されることはなかった。

フープの中へ飛び込んだ後、ドラえもんとのび太はしばしば降下し、やっと地面に着く。
たどり着いた先は明らかに人工的な部屋、場所は地底のはず。さらにライトらしきものが見当たらないのに、その空間は明るく照らされている。

ここでのポイントとして、4つある。

  1. 地下世界の商店街に行きたい
  2. 通り抜けフープのような道具
  3. 地底なのに人工的な部屋
  4. ライトらしきものが見当たらないのに、明るい

この4つのすべて該当する作品として、「のび太の地底王国」(1981年)が存在する。

厳密に話すと、

  1. 地下世界の商店街に行きたい → 二度目の訪問の際。行きたいとは話しているわけではない
  2. 通り抜けフープのような道具 → どこでもホール
  3. 地底なのに人工的な部屋   → ミニブルドーザーで整備した為
  4. ライトがないのに明るい   → ひかりごけ

一部こじつけがあるが、「タレント」と一致する。

他にも、

地底に向かう話で、穴に入りゆっくり降下するシーンは、「のび太の地底文明説」(1981年)
同じく地底に向かう話で、全体的に不気味な話として、「地底の国探検」(1993年)が一部混ぜっている可能性あり。

雨の日の校庭で傘を差している〜の部分に関しては、上記作品には一切登場していない。
そもそもなんで学校の校庭でドラえもんがいてそんな話になるのか……

中盤

壁に消えた女の子を追って、ドラえもんとのび太も壁に飛び込む。
見事、壁を通り抜けることができたが、あの女の子はもうそこにはいなかった。
代わりにそこにいたのは、警察官のような格好をしたおじさんと、白と黄色の縞模様の学ランのような服を着ている青年。青年はなぜか泣いている。
彼らはドラえもんとのび太を見ると「君たちは撮影か?撮影ならアチラだ」と言って、床の板が木琴のように並べられている通路を案内してくれる。

ここでのポイントは2つある。

  1. 地底にいる女の子
  2. 警察官のような格好をしたおじさんと、白と黄色の縞模様の学ランのような服を着ている青年。青年は泣いている

1に関しては一切似たようなお話はない。完全にお手上げ。

2も同じくものはないが、2人の男と地底で遭遇するという面では、先ほども候補として挙げた「地底の国探検」(1993年)が一致する。一部。

この 女の子が登場 → 男2人登場 → 道案内される までの部分に該当するおで話が不明になっている。
「タレント」の考察は他サイトでもあるが、この部分に関してはほとんど書かれていない。

理由としてドラえもんでそのような描写シーンがない、ドラえもんではない別アニメが混ざってしまっている、などが候補にあるどろうか。

終盤

その通路の先には大きな地球のミニチュアがある。
ほどなくそれはパックリと割れ、中から黒い血液のような液体が流れていた。
その様子をみたドラえもんとのび太はびっくりし、恐怖で抱き合う。

終盤のポイントしては、3つある。

  1. 大きな地球のミニチュアがある
  2. パックリと割れ、中から黒い血液のような液体が流れる
  3. ドラえもんとのび太はびっくりし、恐怖で抱き合う

こちらも先ほど同様にすべて当てはまるお話はないが、部分部分だと似ているお話がある。

  1. 大きな地球のミニチュアがある。 → 「地球製造法」(1984年)
  2. パックリと割れ、中から黒い血液のような液体が流れる → 不明
  3. ドラえもんとのび太はびっくりし、恐怖で抱き合う → 「風船が届けた手紙」(1994年)

2のみ当てはまるものがないが、他2つに関しては一致している。

風船が届けた手紙

©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

ドラえもんではない別アニメが混ざった説

そもそも別アニメが混ざっているという説も一部では挙げられている。

その作品とは、

キテレツ大百科「ウルトラ迷路でウロウロどっきり!?」(1989年)
21エモン「目玉と口が散歩する?エモン・ゼロ次元の恐怖!」(1992年)   がある。

2つとも不気味でトラウマ回ではあるが「タレント」に似ている部分はあまり多くない。

「ウルトラ迷路でウロウロどっきり!?」では後半薄暗いシーンが続く点や、石が2つに割れて紫色の光が出るシーンに関しては似ているとも言えるかもしれない。

「ウルトラ迷路でウロウロどっきり!?」

©藤子プロ/ADK

なぜ放送日時が判明しているのか

都市伝説としては珍しく明確な放送日時が判明していますが、そもそもこの日時自体まったくのデタラメ。

1984年7月20日(金)は正しくは、「のび太の童話旅行」「四次元ポケットのスペア」の2作品が公開されている。

2つの作品ともタレントに関連する要素はない。
強いて無理やり関連があるように言えば、「のび太の童話旅行」には女の子(一寸法師の姫、かぐや姫、シンデレラ)が登場する。
特に一寸法師の姫はやや個性的に書かれているので、辻褄が合うかもしれない。(適当)

ちなみに「のび太の童話旅行」は「のび太シンデレラ」のラストが違うだけで内容はほぼ同じ。
のび太シンデレラ → のび太が王子様と結婚する。
のび太の童話旅行 → しずかちゃんが王子様と結婚する、がドラえもんたちに引っ張られ戻ってこれる。

まとめ

今回は「タレント」に関する考察を行ってきました。

残念ながら実際に存在するお話ではないですが、よくできた都市伝説だと個人的に思います。

とはいえ、地底に女の子が出てきて3つの道具を渡されたのに、結局伏線回収されていないところがあったり。ちょっとガバガバなところも都市伝説の良さ。

実はこの「タレント」に該当するお話のほとんどが、1981年〜1984年に公開されています。
(一番インパクトのあるラストシーンの「風船が届けた手紙」が1994年ではあるが。)

この不思議な魅力があるからこそ、ドラえもんの都市伝説の中でも印象的なのかもしれませんね。

 

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